二つのノート
自信満々な教官・デニールのもと、宇宙飛行士になるために欠かせない、ジェット機・T-38の操縦訓練を受けることとなった六太は、初飛行だというのに、4倍以上の重力が加わる飛行の時だけに必要な、『Gスーツ』を着込まされてしまう。不安な表情を浮かべる六太に、デニールは機体をチェックしながら語り始めた。
「飛行前のチェック作業は気を抜くな。事故った時、整備士に責任を押し付けるのは、パイロットの恥っちゅうもんだ。心のノートにメモっとけ」
情報や知識は頭のノートにメモり、大切な事柄は心のノートにメモる、最初の教えであった。
デニールのアクロバット飛行に度肝を抜かれ、すっかり気持ち悪くなってしまった六太。そんな六太に、デニールは楽しそうに『もう一度乗るか?』と聞いてきた。止まるも進むも、コントロールするのは自分次第なのだ。
「ちなみにヒビトは吐いた後、うれしそーな顔しながら、もっかい乗せろと言ってきたぞ。心のノートにメモっとけ」
兄が弟に負けるわけにはいかない。六太はヘルメットを掴むと、もう一度乗せろと合図したのだった。
そして訓練の日々は続き――。
休憩中、六太はずっと気になっていたことをデニールに質問した。
『なぜ歩けるのに車椅子や杖を使っているのか?』と――。
いつか本当に歩けなくなるシャロンのことを考えれば、デニールがふざけてるようにしか見えなかったのだ。デニールは『これもすべて訓練だ』と答えた。晩年脚を悪くした父や祖父と同じように、いつか自分も歩けなくなるかもしれない。杖の使い方も車椅子の操作も、今のうちにバッチリ訓練しておけば、後々自分のためになるからだというのだ。
六太はシャロンからもらった手紙を思い出していた。
シャロンも文字を書く訓練で、少しでも病気に打ち勝とうとしていたのだ。コントロールできる限りできることをしよう――そう決意する六太だった。
この話を見て継続する?1話切りする?
まだ投票がありません
宇宙兄弟
TVアニメ『宇宙兄弟』読売テレビ 宇宙飛行士となった弟、無職の兄。約束をかなえた弟、約束を思い出す兄。約束の宙(そら)を目指す、宇宙兄弟の物語が始まる。
放送スケジュール
07/20 (土)
- 日本テレビ・17:30
- 中京テレビ・17:30
- 長崎国際テレビ・17:30
- 読売テレビ・17:30
- TeNY・17:30
08/21 (水)
- 読売テレビ・10:55
12/06 (金)
- アニマックス・19:30
01/07 (月)
- チバテレビ・18:30
前後の話
作品の話数一覧へコメント (0件)
放送終了放送中に投稿されたコメントはありません