第22話
二人静
時は明治五年(1872年)、四月。江戸を離れた甚夜は、京都三条通で蕎麦屋「鬼そば」を営みながら、娘の野茉莉と暮らしていた。野茉莉は九歳になっていた。すっかり甚夜と古馴染みとなった“付喪神使い”の秋津も、たびたび店を訪れてくる。そんな京都では近頃、鬼が増えていた。ある夜、甚夜は鬼に囲まれていた、向日葵という名の少女を助ける。
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鬼人幻燈抄
時は天保十一年(1840年)。 大飢饉により人心が乱れた世において、 鬼が人の姿に化け、 戯れに人をたぶらかすようになっていた。 江戸の街から遠く離れた 山間の集落・葛野(かどの)。 この集落に、甚太と鈴音という兄妹が暮らしていた。 幼い頃に、 ある理由から葛野に来たよそ者の二人だったが、 皆に受け入れられ仲睦まじく日々を過ごしていた。 集落には、「いつきひめ」と呼ばれる巫女がおり、 成長した甚太は巫女の護衛役を務めるように。 そしてある日、甚太は鬼の討伐に赴いた森で、 遥か未来を語る不思議な鬼に出会う―― 巫女の護衛役として死と隣り合わせの甚太、 その身を心配しつつも 健気に明るく兄を送り出す鈴音、 巫女「いつきひめ」として責務を果たす中、 鬼に命を狙われる白夜。 三人の運命の歯車が重なり、そして狂う時。 人と鬼、 長きに渡り時代をも巻き込む大きな災いが降り注ぐ。 江戸から平成へ。 刀を振るう意味を問い続けながら 百七十年という途方もない時間を旅する 鬼人の物語を描く、 和風大河ファンタジー。
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前後の話
- 第19話 流転
- 第20話 願い(前編)
- 第21話 願い(後編)
- 第22話 二人静
- 第23話 林檎飴天女抄(前編)
- 第24話 林檎飴天女抄(後編)
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