公園におっさん2人
JAXAの合格発表を待つため日本に帰国した六太は、この2~3日、プチ幸運が異常に続いていた。引き出しの奥から商品券が現れたり、合計額が777円になったり、小銭がピッタリだったり、茶柱が必要以上に立ったり――。
『逆に怖い!! 逆に不吉!!』
六太が合格するかどうかは、もう運に頼るしかない。
にも関わらず、限られている運はどんどん減るばかり。
やけについている日々に、六太の不安は募るばかりだった。
その頃、受験者の一人、溝口大和の部屋では――。
『残念ながら今回は、不合格となりました』
JAXA職員・星加からの電話で、溝口は不合格となったのである。
理由を問いただす溝口に、星加は言う。
溝口はリーダーとしてこれからどんな職場でもトップに立てる人材だと思う――だが一つ、足りないことがある『仲間に頼る』ということだ――と。
それを聞き、溝口は閉鎖ボックスでの試験を思い出していた。
『初めて僕に反対意見を言う奴が現れた』
溝口よりも大人な、ケンジのことだった。
『真壁ケンジ……――真壁は合格だろう。そうでなきゃ、困る……』
一方、南波家リビングでは――。
幸か不幸か、おでこをケガして絆創膏を貼った六太が、「う~ん」と腕を組み、電話機の前で悩んでいた。連絡がくる予定の時間を、もう2時間以上も過ぎていたのだ。
『忘れられてる……? もしかして……』
――とその時、ようやく、プルルル! と電話が鳴った。
内容は、星加による『呼び出し』だった。
六太が公園に着くと、大勢の遊ぶ子供たちの中で違和感を発しているおっさん・星加がいた。
会話の中、六太が子どもの頃に星加と会っていたことを思い出すと――。
星加は六太に握手の手をさしだした。
「我々JAXAは君を――宇宙飛行士として迎えます――おめでとう! 君には運がある!」
あまりの感動で泣き笑いの顔をする六太。さらに星加は続けた。
「これからさっそく記者会見だ! 今日から君の、宇宙飛行士人生が始まるぞ!」
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宇宙兄弟
TVアニメ『宇宙兄弟』読売テレビ 宇宙飛行士となった弟、無職の兄。約束をかなえた弟、約束を思い出す兄。約束の宙(そら)を目指す、宇宙兄弟の物語が始まる。
放送スケジュール
12/16 (日)
- 日本テレビ・07:00
- 中京テレビ・07:00
- TeNY・07:00
- 長崎国際テレビ・07:00
- 読売テレビ・07:00
04/03 (水)
- 読売テレビ・10:55
05/17 (金)
- アニマックス・19:30
11/21 (水)
- チバテレビ・18:30
前後の話
- 第34話 月夜の晩にパグとハグ
- 第35話 だだっ広い施設のほんの一角から
- 第36話 踊る宇宙飛行士
- 第37話 公園におっさん2人
- 第38話 11件目のメール
- 第39話 月の錯覚
- 第40話 天国で地獄
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